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リビングに向かうと、春奈がソファの上で寝転がっているのがわかる
スー…スー…と、規則正しい寝息をたてて気持ち良さそうに寝ている
優哉「まったく…テレビぐらい消してから寝なよ……そんなに余裕ないんだから…。」
そう
ウチは、お互いの両親からの仕送りで日々生活している
今月は特に厳しい
なぜなら、制服の新調や教材や学校に必要な物を買うため、いつもの仕送りだと、とてもではないが、足りない
だから、毎日のようにご飯をおかわりする春奈に合わせて節約している
優哉「どうしようかな…」
テレビを消した優哉は、春奈を前にして悩んだ
起こす?
ダメだ…眠っているところを起こしたら恐ろしいことになる…。
以前、寝ている春奈を起こしてみたら、呼び名を変えてくるやら、抱きついてくるやら、かまってちゃんになってしまう
じゃあ運ぶ?
途中で起こしたらどうしよう…
それこそ大事だ…。
だけど、運ぶしか道はなく、優哉は春奈を運ぶことに決めた
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