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階段を上がりきって、春奈の部屋の扉を、あまり動かない左手で開ける
中は綺麗に整頓されていて、シンプルな部屋だった
暮らし始めの頃は、直ぐに部屋の中を散らかして、足の踏み場がなかった
だけど、ご飯や洗濯もしないんだったら、自分の部屋ぐらいは綺麗にしてとお願いしてからは、ずっと綺麗に保っている
優哉「よいしょ…っと…。」
春奈をベッドに降ろす…
が、春奈の手がガッチリと優哉の首を抑えてて、動けない
優哉(この体制しんどい…手、のけてもらわないと…)
優哉「春奈、手、のけて」
春奈「スー…スー…」
優哉が呼びかけるも、春奈は寝たまま動かない
仕方なく体を揺らして起こす
春奈「んぅ……ぁ、優ちゃん…?」
優哉「…………しまった。」
つい忘れて寝ている途中の春奈を起こしてしまった…
優哉「と、とりあえず、手を離してくれない?」
春奈「…んー……ダメ~…。」
春奈は更に自分の手と手をしっかり繋いで、優哉を離さないようにした
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