101人が本棚に入れています
本棚に追加
/89ページ
朝食を食べ終えると、そろそろ学校へ行く時間になっていた。
春奈「そろそろ行こっか?」
優哉「そうだね。」
春奈「じゃあ外で待ってるね?」
優哉「うん。」
春奈は、ソファの上に置いてあった鞄を持って、外に向かった。
優哉も食器を片付けた後、戸締りを確認して、家を出た。
通学路───
春奈「優哉も早く友達作らないと。」
優哉「別にいいよ…。」
優哉は高校に入学して1年経った今も、友達と呼べる人は春奈しかいない。
春奈「もぅ……。」
優哉「ゴメン…」
春奈「謝らなくてもいいけど、困るのは優哉だよ?」
優哉「…じゃあ、頑張って新しいクラスに馴染んだら友達作ってみるよ。」
春奈「馴染めるのかな…?」ボソッ
優哉「?」
春奈「なんでもない!!(汗)、あ、着いたよ?」
春奈が指差した方をみると、見慣れた学校…
春桜(シュンオウ)高等学校があった。
優哉(今日からここで…)
優哉にとって、新たな出発を迎えた日になった。
最初のコメントを投稿しよう!