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優哉「春奈、どうして?」
優哉は優しく春奈に尋ねる
春奈「…だって…朱雨、他に彼女いるでしょ?」
優哉「…いるの?」
優哉は自分の肩越しに朱雨に訊いた
そして、沈黙からの数秒後
朱雨「…いるよ、なんで知ってんの?(笑)」
朱雨は不敵な笑みを浮かべながら言った
春奈「…付き合って1週間ぐらいの時、買い物してる時に偶然見たの。」
春奈は俯きながら続けた
春奈「私は、別にそれでも良かった…でも、自分が付き合ってるのを隠してるくせに、今日みたいなことを言うんだったら……我慢出来ない…
別れて。」
最後の言葉を、春奈は朱雨を睨みつけながら言う
その時、また涙が春奈の頬を伝った
優哉「ねぇ……出て行って?」
優哉は肩を震わせながら言う
朱雨は自分に言われたことを察し、立ち上がった
そしてリビングを出る時に、「使えると思ったのに…やっぱ顔だけか。」そう言い残して出て行く
そして玄関が開き、閉まる音がした。
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