†疫病神†

17/18
前へ
/89ページ
次へ
優哉「どういう…事…??」 優哉は意味がわからなかった 自分のせいで春奈が怪我した…? 確かに春奈は顔や手足を怪我をして気を失ってるが、それが自分のせい? 朱雨「お前が離れて飲み物を買っている間に、春奈は蹴り落とされたんだよ。」 優哉「な…ッ!!」 朱雨「わかったか…?…お前が春奈をこんな状態にしたんだよ!」 優哉「僕が…?…僕が春奈を…!?」 優哉は酷く焦っていた さっきまでの春奈の笑顔はない それは自分が春奈から離れたから 優哉の精神状態はこれまでにない程、乱れていた 朱雨はその優哉にさらに追い打ちをかけるように続ける 朱雨「あの時、お前が出て行かなかったからこんな事になったんだ。今度こそ家を出て行ってくれよ??」 そういって朱雨は春奈を背負って立ち上がる 優哉「どこ行くんだよ…、」 朱雨「家に連れ帰って治療するだけだよ。明日には返すから、それまでに出ていけよ疫病神さん。」 そう言い残して立ち去って行った 優哉「…………」 優哉はただそこに立ち尽くすことしか出来なかった
/89ページ

最初のコメントを投稿しよう!

101人が本棚に入れています
本棚に追加