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でも、だからこそ俺ができる事は俺がしたいし、快人さんには少しでも休んでてほしいんだけどな。
「年寄り扱いなんてしてないですよ」
「そっか、じゃあ任せろ」
「はい」
ほんと快人さんってこういう人だ。
2人で仕込みをするから、終わりが早い。
とりあえず、今日の分が終わって、掃除するかと思ったら、ホールから、いらっしゃいませ、の声がする。
お客さんだ。
注文なんだろ?
今日も忙しくなるといいな。
結局、今日はそこそこの入り具合で、営業時間が終わった。
片づけをしていると、快人さんが麻衣さんに言う。
「麻衣、2人に残った蕎麦持っていってもらうから、もり汁用意して」
「はぁい」
麻衣さんの可愛らしい声がする。
麻衣さんは可愛らしくて、だけど着物の似合う色気もある、さすが快人さんが選んだ人って感じの綺麗な人で、快人さんと麻衣さんはお似合いの夫婦。
「友梨さん、快人、そんなわけだから、ちょっと古くて明日は店では出せないから、持っていって」
「ありがとうございます」
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