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どれくらい走ったのだろう。人にぶつかった数なんて数えていない。本当に無我夢中で走り続けた
ク「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
息が切れ頭がくらむ。酸欠かもしれない。だけど私は足を動かし続けた。だが体力も無限ではない。足に疲れが現れ走るスピードも段々と落ちてきた
ク「もう・・・・・無理・・・・(此処は公園だろうか?まぁどうでもいいや)」ストンッ
私は近くにあったベンチに腰掛け背もたれに身を預け、空を見上げながらゆっくり息を整えた
ク「お父様の・・・分からず屋・・・」
空を見上げながらそんな事を呟いていると
セ「あれ、姫様?何故このような所に?ととっ」ガサッ
ク「貴女は確か・・・」
ギルドマスターであり二つ名は『戦場の向日葵』
ク「何故貴女が此処に?」
セ「いや、食料の買い出しに偶々此処を通り掛かっただけでして・・・」
ク「そう・・・そうだ。貴女」
セ「な、なんでしょうか?」
彼女なら彼の居場所を知っているかも知れない。彼、アキラとか呼ばれていたわね。アキラは私が姫であろうと同列に見てくれた初めての人
ク「あの男の居場所を教えなさい」
セ「えっ?・・・あ、あぁ居場所ですね。・・・ギルドに行かないと私も分からないので着いて来て下さい」
ク「わかったわ」
私は彼女の後ろに着いてギルドへと向かった
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