共闘させられる俺がいる

25/39
前へ
/401ページ
次へ
どれくらい走ったのだろう。人にぶつかった数なんて数えていない。本当に無我夢中で走り続けた ク「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」 息が切れ頭がくらむ。酸欠かもしれない。だけど私は足を動かし続けた。だが体力も無限ではない。足に疲れが現れ走るスピードも段々と落ちてきた ク「もう・・・・・無理・・・・(此処は公園だろうか?まぁどうでもいいや)」ストンッ 私は近くにあったベンチに腰掛け背もたれに身を預け、空を見上げながらゆっくり息を整えた ク「お父様の・・・分からず屋・・・」 空を見上げながらそんな事を呟いていると セ「あれ、姫様?何故このような所に?ととっ」ガサッ ク「貴女は確か・・・」 ギルドマスターであり二つ名は『戦場の向日葵』 ク「何故貴女が此処に?」 セ「いや、食料の買い出しに偶々此処を通り掛かっただけでして・・・」 ク「そう・・・そうだ。貴女」 セ「な、なんでしょうか?」 彼女なら彼の居場所を知っているかも知れない。彼、アキラとか呼ばれていたわね。アキラは私が姫であろうと同列に見てくれた初めての人 ク「あの男の居場所を教えなさい」 セ「えっ?・・・あ、あぁ居場所ですね。・・・ギルドに行かないと私も分からないので着いて来て下さい」 ク「わかったわ」 私は彼女の後ろに着いてギルドへと向かった
/401ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4728人が本棚に入れています
本棚に追加