共闘させられる俺がいる

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ク「私、本当は姫なんてなりたくなかった。幼い頃は楽しかったけど月日が過ぎていくに連れて馬鹿らしくなってきたの、勉強は家庭教師が居て他の時間は習い事に時間を取られと自由なんてなかった」 彰「・・・・・・・」 膝を抱えながら語るクリスに彰は夜空を見上げながら耳を傾けていた ク「今回初めて父と喧嘩した。今まで反抗なんてしたことなかったから内心まだドキドキしてる・・・ねぇ私これからどうしたらいい?・・・教えてよ・・・」 クリスは最後にそう言うと膝に顔を伏せる 彰「なら逆に聞くがお前はどうしたい?」 ク「えっ?」 彰「どうしたいかを決めるのはお前自身だ。人の言葉を信じてその言葉通り行動して幸せになろうなんて虫が善すぎるってもんだ。自分の歩く道くらい自分で見つけろ」 ク「自分の道・・・か・・・そうよね。他人を頼ってばかりじゃ駄目だよね」 彰「そうは言ってねぇだろ」パサッ ク「ん?」 彰は地面から起き上がりながらクリスにそう言った
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