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メリックサイド
メ「(叱られたのなんて初めて・・・)」
彰に頬を叩かれ、彰が去った後も座った状態で叩かれた頬に手を当てながらメリックは考えていた
メ「(何故あの男は途中で言葉を詰まらせたのか、それに・・・・・自分で考えろか・・・)」
リ「・・・・・」ザッ
メ「?」
リ「立てる?」スッ
メ「うん、ありがとう」ギュ
リアートは彰を追ったエミリア達と別れ、メリックの元に近づき手を差し伸べた。メリックはその手を掴み立ち上がった
メ「ねぇ」
リ「なに?」
メ「あの男は?」
リ「帰ったわ。エミリア達が今追い掛けてるわ」
メ「そう・・・」
リ「貴女に・・・」
メ「ん?」
リ「彼の、アキラの言葉は理解出来た?」
メ「まだ分からないわ・・・人に叱られるなんて初めてだから」
リ「なら考えなさい。まだ時間はあるのだから」
そう言ってリアートはメリックに背を向けてエミリア達を追った
メ「勇者に選ばれる前も叱られる事なんて一度もなかった・・・不思議な気持ちがするわ・・・・・」
リアートが出ていった後を見つめながらメリックは何かを思った
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