絶望の暗闇に希望の光を

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何処かの地下牢ーーーーー 薄暗く小汚なく太陽の光すら入らないこの場所に私達はいた 「・・・・・本当に済まないみんな・・・私のせいで君達まで・・・」 「隊長が弱気な所なんて見せないで下さいよ」 「隊長は明るく前向きじゃなくちゃ」 「隊長は隊長なんだから俺達はあんたに着いて行くだけさ」 「死ぬ時は皆同じ・・・ただそれだけ」 「みんな・・・・・」 隊員の皆は励ましてくれるが明後日には私達は処刑させる。姫誘拐の任務に失敗した私達。この国は如何に戦歴を刻もうと一度の失敗で即刻処刑となる残虐な国だ。慈悲すら掛けてもらえないで私達の命は容易く刈り取られる 「(偽善者・・・貴様に助けてもらった命と借り返せそうにない・・・)」 明後日の命、この地下牢で残り過ごす日の事と偽善者に返せない借りを悔やむしかなかったその時 「よぉ何湿気た面してんだ?・・・・・女ぁ!」 「!その声・・・偽善者!」 彰「はいは~い偽善者さんが来ましたよ」 突然聞こえた声に顔を上げると牢屋の外に偽善者が立っていた
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