始まりは二度目から

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繋いだ君の手から 少しだけ… 不安…みたいなものを感じて気になったけど 彼女から何も言わないのに詮索するような真似はしたくないから 『麻紀ちゃん? 僕と一緒にいるのに 他の事なんて考えてると… 今、ここで 僕の事だけしか考えられなくしちゃうけどいい?』 『…え…っ…ええっ…!?』 慌てる君は想定内 わざと耳元に唇を寄せて 囁くと 真っ赤になった君は 必死で首を振る 『…ダッ…ダメです!! こんな所で…そんなっ』 『…ん…? そんなって…どんな事を期待しているの? 麻紀ちゃん大胆だなぁ…』 『……っ…////!! 桐谷さん…っ!!』 ククッ… 軽く睨む瞳が可愛い 『…ほら そんな顔してないで ほんとにキスしちゃうよ?』 『…また…そんな冗談…っ…』 『冗談かそうじゃないか… 確めてみる?』 『えっ…ちょっ…!? ん…んん…っ』 どうせ最初からそのつもりだったし ここが何処であろうと 君にキスしたいからするだけ 全力で僕の胸を叩いていた彼女の手は 深くなるキスに流されるように ゆっくり背中に回された 腕の中に君を納めて 柔らかい髪を撫でながら 何度もキスを繰り返す 周りから感じる 好奇の視線 公衆の面前とか すっかり忘れてた だって 君にキスしたかったんだ 仕方ないじゃない
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