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「でも、まさかそのせいだなんて信じられない・・・いやでもそれしかないよなぁ、昨日と一昨日の違いなんて」
そう言いながら改めて変わり果てた自分の身体を見回す。
丸太のように太い一本のシルエットに胴体と比べると細い腕、頭部には先端が枝分かれしている角が二本と、鼻の近くには二本の髭がある。
色は白銀色を基調としており、しなやかに動く度に太陽の光を美しく反射する。
「でもドラゴンなんておとぎ話でしか聞いたことないなぁ。そのおとぎ話だとドラゴンは世界でも数体しかいないっていう珍しい生き物らしいけど・・・」
この世界においてのドラゴンの認識は、ある所では神と崇められているが、ある所では災害として畏れられていたり、
何にしろ「この世の者とは住む次元が違う」という点においては全て同じである。
「あー、これからどうしよう・・・」
暫くの逡巡。
「もうちょっとだけ、寝ようかなぁ」
その「次元の違う存在」になっている当の本人は二度寝を本気で検討し、その軟体を仰向けに置こうとしたその時―――
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