出会い、そしてエンカウント

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「・・・・・・」 ソレを一切無視したエルーは龍人についての自分の知り得る情報を記憶から引っ張り出していた。 確か、世界に存在するドラゴン・龍人・人間の三種族の中で最も数が多かったが、過去にあった「歪みの時代」を経て激減、その時に人間を大量に虐殺した事から人間にも迫害され、結局ドラゴンが住んでいると云われる幾つかの僻地に集落を作って住んでいる。 こんなところだろうか。 「ドラゴンは危ないって長は言ってたけど意外と大した事無いな!!よっし、次で決める!」 お構いなしに話を進めるラムウはそう言うと右手の拳を強く握り締め飛び掛かった。 「オラァァアァァァ!!」 ラムウの拳から伝わる衝撃がエルーの頭部を通って地面を砕いた。土煙が舞う。
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