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「朝起きたらドラゴンになってた・・・」
彼女、もとい彼のドラゴンの名前はエルー。
今から数時間前は確かに人間の少女であった。
しかし今は誰がどうみてもドラゴンである。
腹を空に向けて喋るドラゴンの姿は滑稽で、傍観者が居れば笑いの一つでも取れた筈だ。
きっと彼女は仰向けで寝るタイプなのだろう。
「なんか寝起きの感覚がいつもと違うと思ったら・・・めちゃくちゃ大きくなってる・・・」
そう言いながら仰向けのまま首を動かしきょろきょろと辺りを見回す。
その度に鳥が鳴き声を上げながら木から飛び立ち葉を揺らす。
本人にとっては小さな動きだが、森の住人にとってはその一挙手一投足がケガの原因になりかねない程の勢いを持っていた。
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