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「人の話を・・・聞けぇ~‼」
「ぉふぅ⁉」
ドスッ、と嫌な音が身体を通して聞こえた。
鈍い痛みを伴ったそれは、記憶の中にある、『刺された場所』と同じ部位から伝わってきたものだ。
ただ、今回は刃物ではなく、人(?)の拳がめり込んでいる。
そのせいで、肺にあった空気を全て吐き出してしまった。
また、痛みのせいで、その場に崩れ落ちる。
「ァ・・・がはっ」
上手く新しい空気を吸えずに、俺はそのままのたうちまわった。
「痛いでしょ?いい加減認めなさい」
特に悪びれた様子もなく、俺をこんな目に合わせた張本人は言う。
何とか呼吸を整え、俺は吠えた。
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