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「お前、絶対『天使』じゃねぇ~‼」
・・・そうなのだ。
最初にコイツと出会った瞬間、その幻想的過ぎる姿に、『ああ、コレは夢だな』と断定した。
まあ・・・、美しいというか、結構可愛い、と思ったのも事実ではあるが。
だが、その後コイツはトンデモナイ事を口にしたのだ。
『貴方は魂が肉体から離れた状態、詰まり死んだのよ。
でも、正確には『まだ』肉体は死んでない。仮死状態とでも言えば解るかしら?
そして今、貴方は魂だけの存在として『此処』に来てしまったのよ』
最早夢としか思えないその台詞に、俺は一言、
『そういう夢ね、成る程』
と答えたのだが・・・。
俺としては当然の返しだったのだが、何としても理解させようとしたのか、それとも気に障ったのか、コイツは更にこう言った。
『じゃあ、一回死んでみよう』
・・・は?
という言葉は声にならず、直後俺は腹を貫かれた、というのが生き返る直前の記憶である。
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