~勇者と名乗る紳士達~

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変態紳士、もといマリンちゃんは、華麗な一回転をして、奇怪生物に向けてウインクをする。 「フッ…ヤルナ、キサマ」 「なに、当然さ。何せわたしは勇者の中の勇者。 スーパーウルトラアルティメットハイパーパーフェクトグレートゴールデンセイントギャラクシーキングプレジデントマキシマムな勇者だからな!」 しかし寒さにうち震える民衆からは帰れコールが! 「ふっ……、猫耳ウサ尾よ聞こえるか? この民の喉が張り裂けんばかりの声が……。 民がわたしを応援している……。負けられないのだよ……わたしは!」 そう勝ち誇るマリンちゃんに空き缶や空き瓶が投げつけられる。 「見ろ!御捻りまで頂ける、コノ人気をっ!キサマにはあるまい。ヌゥワハハハハハッ」 頭からトマトケチャップのような液体を垂れ流す変態紳士――もといマリンちゃんの勝ち誇った高笑いに、猫耳ウサ尾が言葉を返す。
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