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ハゲオヤジが猫耳ウサ尾に対し構えるとハゲオヤジを中心に竜巻が起こりはじめた。
「わたしをそっちのけで……ヌゥハハハッ!
地震、雷…………火事オヤジぃぃぃぃいいいぃいぃぃぃい!!」
怒る変態紳士を無視するおやじを前に、後ずさざるを得ない。
「ちょっと待って父さん!そんなもの使ったらわたしにも当たってしまう!」
それを聞いたオヤジの竜巻が増し、怒りに震える肉体から熱気が撒き散らしながら、
「誰がテメェのオヤジじゃぁぁ!俺は未婚じゃぁ、ぼげぇぇぇっ!」
と、大地を波打たす怒声を闘気と共に放った!!
人々が竜巻に巻き込まれ、悲鳴をあげて飛ばされてゆく中、猫耳ウサ尾はその場で仁王立ちをしたまま微動だにしなかった。
そして竜巻が上空の暗雲に到達、オヤジのエネルギーに呼応し、ざらついた天井が一点から青く弾けた!
「空が晴れたぞ!!」
という民衆の叫びを他所に、両者は睨み合ったままだった。
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