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「星ニ光ガ戻ッタノニ、ドウシテアナタハ私ノ前ニ立チハダカルノ?」
「この視線……今更戻れまい、互いにな」
ニヒルな笑みを浮かべる両者の間に、一陣、風が吹き付ける。
砂塵が舞い上がり、互いの視界が微かに狭まる。
そんな二人の手を変態紳士が敵意のない笑みで掴み、言った。
「我ら勇者の力により危機は去ったぞ」
と告げらマリンを2人が張り倒しながら
「もっ、ええわ!」
と怒鳴ると、虚しさの風が吹き去るのだった。
───────Fin
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