A preface

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季節は少し暖かくなってきた春先、俺たちは高校二年生になりました。 「うぅ…春っていってもまだ寒いね…」 「でもあったかくなってきたほうだよ、ほら準備運動くらいサボらないでやれ」 「はい…」 隣にいる圭介を見るとジャージの袖が少し余ってて可愛い。 俺もちゃんとやらなきゃって思って屈伸を始めた矢先、皆は走りに行ってしまった。 「寒いし寒くて走りたくない…」 「何言ってんのよ、圭介が怒るわよ」 皆がいなくなったのをいいことに屈んだ状態のまま思わず本音を零したら、後ろにいたらしい春子にボードで叩かれた。
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