A preface

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やっぱり格好良いなぁ、部活やってる時の圭介。 風になびいてる髪も、ジャージから覗く脚も全部輝いて見える。 なんか俺、変態みたい…。 多分頬が弛んでたんだと思うけど、その時ぱちっと圭介と目が合って、圭介が「しっかりしろ」って手を振って合図をくれた。 袖が余って可愛い…。 正直、俺はあんまり部活が好きじゃなかった。 それでも部活に入ったのは少しでも圭介と一緒にいれたらなぁっていう下心から。 なのに今じゃ短距離では期待の星だなんて言われて、凄く罪悪感があるなぁ…と、思う。 陸上なんて、走るのなんて、好きじゃない。 こんな気持ちでやるのはやっぱり嫌だなぁ…
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