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部活を終えて、いつものように俺と圭介は校門を出る。
話していると、流れからある部員の話になった。
「なぁー、樹?…高木ってどう思う?」
「高木?まぁ…部活にあんまり来ないなぁくらいには思ってるけど…」
「俺、こないだ高木が部活の日に友達とカラオケ行ったの見たんだ。なんで部活来ないのかな…カラオケに行くなら暇なはずなのに」
むぅとむくれている圭介を見る。圭介部活大好きだもんな…
「う~ん…たまたまじゃない?部活に来たくなかったのかも」
「じゃあ部活なんて辞めればいいのに」
俺はドキッとした。
俺に向けられているわけじゃない、圭介に悪気はないんだと分かっていても、頬に冷たい汗が滲んだ。
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