3人が本棚に入れています
本棚に追加
たまたま部活に来る俺と、来ない高木にはなんの大差もないと思った。
ただ罪悪感が俺にあるだけで。
自然と口が動いて言い訳をしようとしているのがわかった。でも嘘は吐きたくなくて、結局黙った。
「どした?樹」
黙った俺を変に思ったのか、こちらを向いて圭介が尋ねてくる。
「…なんでもないよ、そうだ、それよりさ…」
俺はちょっと苦笑いして、それからちょっと無理矢理話を変えた。
そのあとはその話題には触れることなく圭介と別れたけど、俺の頭からは圭介のあの一言が離れなくて
お風呂に入ったときも、寝るときもずっと頭の隅に居座り続けた。
最初のコメントを投稿しよう!