鈴音様とスズ森と…

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 アフグとホウキはいつの間にか小学校三、四年生ぐらいの子どもたちに囲まれており、 「おい、ホウキ!ねてないで遊べ!」 「暑いからどっか行け」  とか、 「アフグさん、私たちもあおいでよ」 「風邪ひいちゃうから、だーめ」  などと、楽しげにおしゃべりしている。  透はその光景に少々ひるみ、お話は後日にして今日はもう帰ろうかと顔をそらそうとした時、 「君、俺に何か用?」 「お、昨日のガキんちょ」 「ガキじゃなくて、透だよ!」  アフグとホウキに見つかったうえ、ホウキの言葉にしっかり言い返していた。  小学生たちがいきなり現れた透という存在をボーとした眼差しで見つめてくる。 「透君ね。始めて見るけど、こっちに引っ越してきたばっかかな?」 「まぁ、一昨日越してきたばっかだけど」  優雅で優しげな笑みと雰囲気を放つアフグに、透はしり込みし、言葉がしりすぼみになる。 「それで、俺に何か用があるみたいだけど」 「用っていうか、ちょっとこの神社のこととか知りたいな、って思って・・」 「なら、そんなところに立ってないでこっちに座りなよ。ほら、お前ら、お兄さんに道を開けろ」  未だに無垢な瞳で透を見つめている小学生たちを、アフグはたたんだ扇子でちょいちょい押して動かす。  透が少し気まずい思いをしながら、小学生たちの間を通って行こうとした時に、
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