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「………ねぇムノ、私達見られてない?」
ミラの言葉通り、ホールを進む一行は人型、非人型関わらず視線を向けられていた。
「それは皆様全員に原因があるのですよ?」
仮面で表情は分からないが苦笑している様子のアゼル。
「俺達に?」
「それはもう。
ムノ様は今や話題騒然の無敵艦隊のマスター、奥様はその美貌、そちらの幽獄騎士のお方は幽獄騎士の絶対数が希少ですし、そちらの金色の方は今までに誰も見た事のない魔物ですからな、注目が集まるのも仕方がないでしょう。」
そうだったのか、と改めてついてくるミラと二体を見る。
幽獄騎士も金剛阿修羅もただ無言で自分達に追随してくる。
ミラは居心地悪そうにしていたが、ムノと視線が合うとふわりと微笑んだ。
そんなこんなで視線に晒されながらもアゼルの案内の元、登録室とやらに到着する。
「では、登録お願い致します。」
アゼルの指し示した先には直方体の柱のような水晶が。
「この登録水晶に手を触れていただければ登録完了に御座います。」
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