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とりあえずこちらは無傷なのであちらのダンジョンの様子をゴーレム達から送られてくる映像で確認する。
ディンゴの樹海塔二階。
そこは機械の羽音で埋め尽くされていた。
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!!!
蜂の胴体を蜂の巣に挿げ替えたようなフォルムの二千体のマザービーが生み出した子機のビーの合計は二十万機体、しかもまだまだ増えているのだ。
他のゴーレム、そしてソルジャービーと半数の千体のマザービーは上へと向かったが、残ったマザービーとトレジャービー、ガーディアンビーは別の事をしていた。
ガガガガガガガガガガガガガガガガ!!
トレジャービーの顎型カッターが樹海塔の壁を削る。
そしてそれをマザービーへと運び、マザービーはそれを分解、再構築し新たな子供達を生み出して行く。
そして新たな兵隊達は女王であら、母でもあるマザービーの命令で上を目指して飛んで行く。
既に一階、二階に生きる者は存在しなかった。
ディンゴの樹海塔五階。
そこは互いのモンスター達がぶつかり合う最前線だった。
否、片方が当たって砕けるの方が正しいかもしれない。
ディンゴの樹海塔オリジナルモンスター【ウッドゴーレム】が大木の腕を振り下ろすが、ゴルトンの表面には凹み一つ入れる事ができず、ゴルトンの荷台が開き中からゴーレム達が無尽蔵に現れる。
そしてお返しとばかりにガトリングがウッドゴーレムを蜂の巣にしてしまう。
次の被害者……ではなくモンスターは全身を鋼鉄で覆った馬のような【アイアンホース】。
ガトリングの弾丸はアイアンホースの表面を砕きはするもののすぐに再生する。
だがそれだけだった。
ゴーレムに躊躇いは無い。
いかに硬い敵が現れようとも構わず進む。
味方が幾ら倒れようとも踏みつけ進む。
アイアンホースも消耗したところを光熱剣で切り裂かれ、後続のゴーレム達に踏みつけられ砂利と化した。
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