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サーペント・マングローブは突如変形した百足に一瞬ためらうものの、すぐさま迷いを捨てて百足雷天に突っ込む。
百足雷天は太鼓の一つに鉄鞭を叩きつける。
ドン!バチバチバチバチ!
すると、鉄鞭に雷が宿る。
そのままさらに他の太鼓にも鉄鞭を叩きつけていく。
全ての太鼓に叩きつけられた鉄鞭は、完全に雷に覆われ、鉄鞭の姿が見えなくなるほどだった。
そして、
「シャギュッ」
サーペント・マングローブの頭に鉄鞭が叩きつけられ感電、頭から尻尾までを完全に炭化させた。
百足雷天は再び百足に戻ると、またアルフヘイム内の警備に戻ったのだった。
ディンゴの樹海塔十五階。
そこでは大激突が繰り広げられていた。
向かうは機械じかけの蜂、対するは
蟻。
【エンプレスアント】、ディンゴのもう一つの切り札である。
マザービーと同じく無尽蔵に子蟻を生み出し続けるエンプレスアントはマザービーを威嚇しながら兵隊蟻を突撃させていた。
地上から、そして羽蟻が空中から蜂とぶつかる。
エンプレスアントの生産スピードはマザービーよりも早い。
エンプレスアントが勝利を確信した直後だった。
本隊が十五階に到着したのは。
そう、今までエンプレスアントが戦っていたのはグレートホーン・レグルスを倒したマザービー一体のみだ。
未だ本隊は健在、今の今まで下の階のモンスターを掃討していたのだ。
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