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場面は変わってユグドラシル。
既にウィッチィード上空に到達していたユグドラシルの内部でムノは突入の準備をしていた。
「ハンカチ……は、持ったな。
タイラントファングも調整完了してるし俺の身体も異常なし。」
そしてムノは無敵艦隊に待機命令を送り、自分はユグドラシルに外に転移してもらう。
「さぁて、行きますか!!」
そしてムノはスレイプニルを起動、勢いよく空を走る。
「見えてきたな。」
ムノの左眼、オーディーンは眼下の都市を包むドーム状の結界を視認していた。
「壊す必要はない、俺が通るだけなんだから。」
ムノは右腕のみをニーズヘッグにし、結界に僅かに傷を入れる。
そしてその傷にタイラントファングを突き刺す。
ギャリリリリリリリリ!!!
魔力のエッジが非物質の結界を削る。
最初こそエッジが破壊され、再構築されまた破壊され、を繰り返していたがムノが少し魔力を増やすと、エッジは容易く結界に大きな傷を穿った。
「よっ。」
そして結界が再び閉じる前に中に飛び込む。
こうして、魔女の国に魔王が侵入した。
誰も気づかない、魔女達が新たな仲間と思って迎えた魔女は、破滅を伴侶としていることを。
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