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無敵艦隊艦長ムノ様。
お忙しい中大変申し訳ありません。
本日は魔立魔境魔学園二年S組の魔境実習の特別講師のご依頼にメールを送らせていただきました。
拒否することも可能ですが、ご依頼を受けていただけた場合、特典が発生したしますのでどうかご足労お願い致します。
アゼル=マッドハット
「ふむぅ……」
特別講師、と呟いたムノはしばし考える。
ぶっちゃけ何を教えればいいのかを。
なにせムノがダンジョンマスターになったのも最近だ、それにほとんどユグドラシルの性能頼りで苦労というものもほとんどしていない。
バーサスも数で押すか巨大戦力で押すか、攻めて来られても苔で瞬殺。
たとい熱耐性がある敵でもゴーレムによる蹂躙か豚達の拳の洗礼で終わるのが常だ。
その状態で何を教えろと?
「まぁでも特典は少し気になるし……」
こんな時は妻と相談が一番だろう。
「うふふひふふふふ……この陣に文字を入れて……魔力は均等に、鏡移しのように転写して……重ねて……触媒と素材を……分解……再構築……許容量突破……そこで新たな容器を……もっと魔力を……エネルギーを……うふふふふふふ!!」
「…………。」
妻も忙しいようだ。
そっとしておこう、自分もついさっきまでああだったのだから。
書き置きで「少し魔界に行ってくる、もしかしたら客を連れてくるかも。」と残し、妻の実験室の扉を閉めて魔界へと転移。
「お待ちしておりましたムノ様。」
転移すると目の前に一礼する道化の仮面のアゼルが。
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