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「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁああわぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあ!!?」
ジタバタともがくムノだが生物学的に人間はフライアウェイできない。
と、もがくムノの目の前に箱のような何かが。
「ぁぁぁ!?」
それを反射的に掴むムノ。
溺れるものは藁をも掴むとは言うが、既に流れている藁を掴んでなんの意味があろうか。
箱ごと、むしろ重さが追加されたことでさらに加速するムノ。
終わった。
そうムノが涙を流しながら思ったその時、
がさがさがさっ!!ぐいい!!
「ぐべっ!?」
なんの奇跡か、更に下の岩肌に生えていた木に再び引っかかったムノ。
「首がっ!締まる……!」
だがもがいたのが仇になったか、再びムノは聞きたくない音を聞く。
ぱきっ、みしみし。
「嘘だぁ……」
ばきいっ!!
「うわぁあ」ガンッ!!「~~~!?」
落ちたと思った矢先、何かの上に不時着したムノは尾てい骨を強打する。
「尻がっ!おぉお……生きてるって素晴らしいぃたい……。」
暫くムノは尾てい骨のインパクトと一人戦っていたのだった。
何だこれは。
それがシリインパクトから生還したムノが最初に思ったことだった。
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