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「ちょっと実力を見てみよう。」
ムノは金剛阿修羅の前にモスキングを呼び出す。
「ブゴッ!ブゴッ!シュッシュッ!プギィィィィ!!」
シャドーボクシングをする二足歩行の豚が現れた。
体高は金剛阿修羅よりも大きい十メートルはあるだろう。
ムノはモンスター使役の能力を解除し、モスキングを自由にする。
モスキングは金剛阿修羅を視界に入れると、威嚇する。
それに対し金剛阿修羅は……動かない。
モスキングが先制でジャブを放つ。
だが金剛阿修羅は動く事なく、ジャブを受け続ける。
「ムノ、金剛阿修羅に命令した?」
「あっ、やべ!金剛阿修羅!モスキングを殺せ!!」
瞬間、いつの間に動いたのかモスキングの背後で金剛阿修羅が六本の剣を持ったまま静止し、モスキングが細切れになった。
「つえー……。」
実力も確認したので、金剛阿修羅も警備に組み込む事にした。
ピピッ
今度は、ユグドラシルから通達が来た。
【不明なシグナルを受信しました。】
「不明なシグナル?」
「どうしたのムノ?」
「とりあえず操縦ルームへ行こう。」
二人は転移装置で操縦ルームへと転移した。
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