天を臨むダンジョン

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「うぉほん! 汝ら、死を迎えども共にあると誓いますか?」 「「誓います!」」 「宜しい、ならば誓いのキスだ。」 その言葉を聞いた二人が向き合う、そして唇と唇が重なった。 「あ、順番間違えちゃった。 ……まぁいいや、では指輪の交換と洒落込もうか。」 フュードは持ってきた箱を開いて二人に差し出す。 中には、真っ黒な宝石が嵌められた指輪が二つ入っていた。 「【黒龍の心臓水晶】を使った指輪だよ、むかーし貰ったんだけどその時にはもう結婚してたから僕は必要なくてとっておいたんだけど役に立ったみたいだ。」 指輪を取った二人は、互いの左薬指にそれを嵌めた。 二日後。 「二日も泊まっちゃってすいません。」 ミラがフュードに謝る。 「気にしないでよ、僕も楽しかったし。」 ムノとミラはユグドラシルの着艦港でフュードに別れを告げていた。 「それにあんなに食材とかも貰っちゃって……」 今、ユグドラシルにはオリュンポスで生み出された新種の食用モンスターが多く積み込まれていた。 あれらをダンジョンウッドでスカウトして、増やせば苔と肉だけの生活とも別れが告げられるだろう。 「いいよ別に、広まっても困るものじゃないし。」
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