天を臨むダンジョン

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「本当に何から何まで、ありがとうございます。」 「はは、末長くお幸せに。 あ、そうだ、古代文明ではこういう時に贈る言葉があるんだった。」 フュードは親指だけを立ててを下に突きつけ、 「リアジュウバクハツシロ!」 「どういう意味ですそれ?」 「何でも祝いの言葉らしいよ。」 「「へぇー。」」 と、フュードは何かを思いついたような顔をする。 「そうだ!この前のアップデートでフレンド登録出来たよね!どうせだからフレンド登録しとこうか!!」 「え、いいんですか?」 「いーよいーよ!敵対するわけでもないし!」 フュードとムノが板を操作し、【フレンド登録しますか?】と書かれた場所を押す。 という事で、無敵艦隊は天臨山と同盟関係になったのだった。 そしていよいよ出港。 「本当にありがとうございました!」 「また来ます!」 ムノとミラがユグドラシルに乗り込み、無敵艦隊が動き出す。 そしてゆっくりと天臨山から離れていく無敵艦隊は、雲の海の中に潜って消えた。 「ホント、若い時の僕たちを見てる気分だったよ。」 【そうねぇ。】 フュードの板から女性の声がフュードに言葉を返した。 「君のところに彼等が行ったらもてなしてあげなよ?ヴィラ。」 【勿論、あの子達私も気に入っちゃった。】 世界で最も真逆の位置にいる夫婦の会話であった。
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