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「へぇ、古代遺産を景品にするとは凄いな。」
「ムノも参加してみたら?」
「うぅーん、参加してみるか。
すいませーん!」
ムノは看板持ちの女性に話しかける。
「はいなんでしょう?」
「これってどこで参加できます?」
「あ、はい!こちら、あちらのニファの広場で募集されております!」
「そうですか。」
腕を組んだムノとミラは教えてもらったニファの広場へと向かったのだった。
「これよりぃぃ!第三十二回っ!腕自慢大会を開始するずぅぇぇぇぇぇい!!!」
やたらと筋肉質な司会の男が大声で叫ぶ。
参加者は大抵が視界と同じような筋肉質な男共だが、中にはムノと同じような優男も何人かいた。
ムノは司会の男の胸筋の話を適当に流しつつ観客席からミラを探す。
いた。
イケメン五人に囲まれるミラが。
ムノの額に青筋が浮く。
だがそれはすぐに消えた、何故ならミラは周りの五人のアプローチなど完全に無視し、ただムノのみを見ていたのだから。
彼女が見ているのだ、狙うは優勝ただ一つ。
ミラはとてもイラついていた。
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