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「優勝はぁぁぁ……!ムノ=レガスだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
司会の男のシャウトと共に上がる大歓声。
ムノは体から力を抜くと、ミラの方を向く。
ミラは周りに煩わしい男共に纏われていたが、こちらに笑みを見せてくれた。
「全く、しつこい奴らだ。」
ムノはすたすたとミラの元へ歩いて行き、
「俺の妻に手を出そうとはいい度胸だな。」
「は?お前がこの人の夫だと?「表へ出ろ。」
エキシビションマッチが始まった。
ミラにまとわりついていたイケメン八人を顔の骨格を変えるレベルで殴り倒したムノは、司会の男から栄光苔の霊晶を受け取り祭りを楽しんでいた。
「ムノ、そろそろ行くんでしょ?」
ムノが言おうとしていたことをミラに先に言われた。
「よく分かったな。」
「貴方の妻ですもの。
霊晶をあの男に譲るんでしょう?」
「あぁ、その霊晶なんだがな。」
ムノは苦笑いしながら中に苔が入った水晶を取り出すと、
「この栄光苔って何から取れると思う?」
「え?」
疑問符を浮かべるミラにムノは苦笑いしたまま答える。
「これ、モスキングのベルト模様の苔だ。」
「あら。」
ミラは最初は驚いていたが、ユグドラシル内にいるモスキングを思い出してくすくすと笑い出した。
「それを朽ちないように保存した技術が古代遺産であって中の苔は俺達はいくらでも持ってたのさ。」
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