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「ふふ、あははは!これは面白いわ!とんだ笑い話ね!!」
「まぁレオはどんな事をしても手に入れる、と言っていたし適当に歩いていればあちらから接触してくるだろう。」
「じゃあお祭りを楽しみましょうか。」
ムノとミラは腕を組んで祭り騒ぎへと飛び込んだのだった。
「あ、レオだ。」
ムノが輪投げで身体のスペックをフル活用しミラが欲しがったネックレスをゲットしていると、屋台の向こうに思い詰めて何かを探しているような様子のレオが見えた。
「行くか、ミラ。」
「ええ、貴方となら何処へでも。」
二人はネックレスを受け取って屋台と屋台の間を抜けてレオの元へ行く。
「おーい、レオー。」
「!!……お前ら。」
レオはムノ達を見つけると、
「頼む!栄光苔の霊晶を譲って「はい。」……え?」
深く頭を下げたレオだがあっさりとムノが霊晶を渡した事で間の抜けた顔で固まる。
「何固まってるんだよ、お前が欲しがった霊晶だろ?」
「………いいのか?」
「訳あって栄光苔は余る程あってな、必要無いんだ。」
ムノがそう言うとレオは目に涙をにじませ、
「ありがとう……!」
ムノの手から霊晶を
風が吹いたと同時に、レオの手が届くよりも先に霊晶を奪い取った者が。
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