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【ダンジョンマスターは他のダンジョンへ挑戦していいのか?】
「はい、まだ自分達はダンジョンマスターになってから日が浅いのでそこらへんが疎くて。」
一度ユグドラシルへ戻った二人はダンジョンマスターは他のダンジョンへ挑戦していいのかをフレンド登録したフュードへ聞いていた。
【うん、通常の冒険者みたいに挑むことはできないけど【バーサス】を使えばダンジョン同士で戦うことができるよ。】
「【バーサス】?」
【【バーサス】っていうのはダンジョンとダンジョンが戦う決闘みたいなものさ。
もちろん決闘だから寸止めなんて甘いものじゃなくダンジョンマスターが殺されるか、負けを認めて降参するかのどっちかでしか勝負はつかない。
僕も一度しかやったことがないから偉そうなことは言えないけど基本的にバーサスを拒否することは相当の屈辱だからね。
それにヘドヌスの迷宮は比較的古株のダンジョンだから出来たての新人ダンジョンマスターがバーサスを挑んできたら確実に受けると思うよ。】
ムノが聞こうと思っていたことを全て先に言ってしまったフュード、流石は古代文明の賢者というべきか。
「ありがとうございます。」
【役に立てたのなら光栄だよ。
あ、あとバーサスの時はダンジョンとダンジョンの入り口が接続されるから注意してね。
それとバーサスは魔界で中継されるから勝った方は勿論注目されることになる。】
「そうですか……ん?」
【どうしたの?】
「ユグドラシルって入り口どこなんですか?」
【…………無い、ね。
た、多分それだとダンジョンマスターの部屋、ユグドラシルの場合だと艦長席のある操縦ルームだけどそこから遠い何処かへ自動で転移されると……あれ?】
「どうしたんです?」
【もしかして無敵艦隊を攻略するには随伴艦込みの全艦攻略?】
「…………。」
なんともまぁ、卑怯なダンジョンだと思うムノとフュードであった。
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