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「目の前にいるわよ。」
呆れたように美羽がいう。
いやいや目の前には猫しかいない。いつから美羽はそんなに存在感が薄くなったんだい?どこを探してもいないじゃないか。
「もう、この猫が私よ。」
いやだからここには猫しかって…え?今なんと?
「私だってなにがなんだかわからないんだから…」
どこを見渡しても美羽はいない。ということはやはりこの猫が美羽か…しかし、なんで?
「美羽だよな…なんで猫に?」
「だからわかんないんだってば…玲こそなんで女に?」
「朝おきたらなってた。」
「私もよ。」
なにがどうなってんだ?一体。
「もしかして世界各地でこんな現象が起こっているのかも・・・。一部の人に。まぁ予想だけど。」
「それが本当だったら大変だよな…今頃ニュースであってるんじゃないか?」
「ないとは思うけどね。」
でもこんなことがありえるだろうか…?否、絶対にありえない。それならなんなんだ?
そうか、夢か。もう夢しかないよな。こんなんありえないもんな。こんなリアルな夢初めてだよ…
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