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「一応言っとくけどこれは夢じゃないと思うわよ」
じとーっとした目でみてくる。バカな。夢じゃないならなんだと言うんだ。
「美羽、これは夢だ。リアルだけど騙されちゃいけない。」
「確かに夢であって欲しいけど、認めないと進まないじゃない。」
ふぅーとため息をつきこっちをまっすぐに見てくる。なんだこのかわいいネコは。
しかしさっきまでは(電話してきたとき)あんなにあせっていたのにもうこんなに余裕なのか。流石優等生。
冷静だ。
「しかしなんどもいうようだがこれは現実じゃ絶対にありえないぞ?」
「そうよね…なにかしらの原因はあると思うんだけどそれがつかめなきゃ…」
流石優等生。言っていることがかっこいい。
「あのさ、思ったんだけど、俺が女になってるのはよくわかんないけどさ、美羽は猫又っていう妖怪じゃないかって思うんだよな。」
「…?猫又?」
ああ、やっぱり知らないみたいだな。
「猫又っていうのは尾が二股に分かれた猫の妖怪だよ。で、美羽の尾も二股にわかれてるんだ。」
「え?そんなの全然気付かなかった。」
美羽は尾を見える位置に動かしホントだ。といった。
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