1章 『こんなに気持ちのいい日には・・・』

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「ほらほら、レイラちゃん、ちゃんと歩かないと転んじゃうよ。」 来たな、最後の下宿人が。 「お兄ちゃん。レイラちゃん起こしてきたよ。」 そう、最後の下宿人従姉妹の『道明 沙耶』。 「うぅ、おはです・・・」 で、目を擦りながらフラフラしているのがさっき言っていたレイラだ。 「これで、全員揃ったようだね。」 今に戻っていた弥生が聞いてくる。 「そうだな、時間もいつもと変わらないな。」 それぞれ、自分の席について朝ごはんを食べ始める。 ご飯の時は全員でがこの下宿のルールだ。 ま、そのルールを決めたバカは今は旅に行っているわけで。 「直也、おじさんたちから連絡あったの?」 「いや、全くないよ。勝手に仕事を押し付けやがって・・・」 「・・・だけど、いつもとかわらない・・・」 結花が言うとおり俺の仕事は変わりなく朝ごはん夜ご飯を作る事だった。 「まぁ、流石にお掃除は・・・って感じですけど。それぐらいなら私たちでもできますし・・・」 桃花さんは眠そうに話す。 「そうですね、掃除と洗濯はみんなに個別にやってもらってるし問題ないですね。」 「あ、ナオくん今日は部活で遅くなりそうだから先に食べててよ。」 「了解。静流の分も残しておくから帰ったらちゃんと食べるようにな。」 「は~い。」 俺の朝は毎日こんな感じだ、みんなの朝ごはんを作って食べて学校に行く。
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