1章 『こんなに気持ちのいい日には・・・』

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校内を歩くと見知った顔がいた。 「よう、レイラ。」 レイラは小難しい顔をして一枚の紙を見ていた。 「あ、直也。」 レイラは俺に気づくと近寄ってきた。 「さっき、コレを渡されたんですよ。」 見せられたのは、放課後に…まぁ、ラブレターってやつだ。 しかし、今時手紙とは… 「直也!」 「ん?」 「コレが日本の『果たし状』なのですね!!」 「『果たし状』って…」 相手からしたら生きるか死ぬかの問題なんだろうけど… 「ちゃんと準備してった方がいいですよね。 木刀を調達しなけれ─」 「はい、ストップ!」 これ以上、暴走させると危険なのでレイラにラブレターの説明をする。 「なるほど、恋文でしたか!」 いや、文面見りゃわかるだろ。 「では、」 レイラはラブレターを引き裂き近くにあったゴミ箱に捨てる。 「おいおい、いいのかよ?」 「話したことのない、男性ですし興味ないです♪」 うわぁ…えげつない。 それと、ご愁傷様。 名も無き男子生徒よ… 「レイラにとって興味の対象はいないのか?」 「直也です!直也と一緒にいると安心します。 それに、直也以外の男子生徒は恐いです。」 「え?」 メチャクチャハードルが高いんですねあなた!?
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