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校内を歩くと見知った顔がいた。
「よう、レイラ。」
レイラは小難しい顔をして一枚の紙を見ていた。
「あ、直也。」
レイラは俺に気づくと近寄ってきた。
「さっき、コレを渡されたんですよ。」
見せられたのは、放課後に…まぁ、ラブレターってやつだ。
しかし、今時手紙とは…
「直也!」
「ん?」
「コレが日本の『果たし状』なのですね!!」
「『果たし状』って…」
相手からしたら生きるか死ぬかの問題なんだろうけど…
「ちゃんと準備してった方がいいですよね。
木刀を調達しなけれ─」
「はい、ストップ!」
これ以上、暴走させると危険なのでレイラにラブレターの説明をする。
「なるほど、恋文でしたか!」
いや、文面見りゃわかるだろ。
「では、」
レイラはラブレターを引き裂き近くにあったゴミ箱に捨てる。
「おいおい、いいのかよ?」
「話したことのない、男性ですし興味ないです♪」
うわぁ…えげつない。
それと、ご愁傷様。
名も無き男子生徒よ…
「レイラにとって興味の対象はいないのか?」
「直也です!直也と一緒にいると安心します。
それに、直也以外の男子生徒は恐いです。」
「え?」
メチャクチャハードルが高いんですねあなた!?
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