第一章*はじまり

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「俺と付き合って。」 幼なじみの蓮に告白された。 「…え、?」 「俺、本気だから。返事聞かせて…?」 蓮の真面目な顔に少しどきっとする。 子供の頃からずっと一緒で、 最初は、手のかかる弟みたいな存在だったのに 同じくらいだった身長が抜かされ、気づけば、蓮はすっごくかっこよくなっていた。 蓮のことは好きだけど、 この"好き"が恋かどうかはわからない。 だから、 「蓮と付き合えない。…ごめんね。」 そう言って、私は走って家に帰った。 一瞬だけ見えた蓮の顔がとても悲しそうで…。 少しだけ胸が痛んだ。
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