痛々しい「奴」と平凡な「俺」

5／2(日)プールだﾋｬｯﾎｲ

「何か事情があるのかもしれんが、それと待たせたことは別問題だ。そのことについて一言謝罪をいれるのは人としての礼儀じゃないか？　待たせたのは北嶋だけじゃないだろう？」

リリンちゃんとか、俺とか、俺とか！

「何よ、知らないくせに。部外者は黙ってて」

「おお、確かに部外者だ。何も知らん。知らんからこそ、ちゃんとした対応を求めている。部外者に事情を説明したくないのなら、それこそ『ごめん』の一言のほうが穏便に済むし、面倒なことにならなくて済むんじゃないのか？　はっきり言って、喧嘩を売っているつもりじゃないなら、そんな言い方はしないほうがいい」

大体、売られてもこれ以上買う気はない。昔、口喧嘩で女子を泣かせてしまい、滅茶苦茶非難されたことがあるんで、自重したいのである。

……酷いことを平気で言うくせに、自分が言われると泣くんだぜ、女子は。