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「う、うちのパパと、カオルくんのパパと……カオルくん」 「いや、紹介して頂かなくても分かってますけど」 「まぁ、良いじゃないか。今日はおじさんたちがお金出してあげるし。さぁ、どこに行こうか!!」 慎太郎くんがやけに明るく言うので、仕方なく皆で買い物をすることにした。 「映画見るもの微妙だし、カラオケっていうのもな……」 クラちゃんは持ち前の人懐っこさからか、気まずそうではあるけど嫌がってはないみたいだ。 「じゃあ、ボーリングでも行くか?」 「えー、私たちは良いけどパパと慎太郎くん明日筋肉痛になっても知らないよ?」 「ボーリング良いな。ボーリングにしよう」 という、おじさん2人の提案により皆でボーリングに行くことになった。 お金はじゃんけんで負けた慎太郎くんが出すことがゲームを始める前に決まった。 「カオル目立つな。すっげ見られてる」 「いやぁ、お前にはこれが普通なんだもんな。尊敬するよ」 王子だと噂する者。カオルくんを知らなくても「かっこいい」と密かに騒ぐ者。 やっぱりカオルくんは女の子の視線を集めてしまう。 「昨日、大和が嫌がってたの今なら分かるわ、俺」 「父さんまでそんな事、言う?あ、ていうか遊太も誘ってやれば良かったな」 「そうですね。真穂、電話してみようかな」 「お、いいぞ。呼べ呼べ」 慎太郎くんが楽しそうで、カオルくんがため息をつく。 私は一応もう一度、明日のことも考えて遊んでねと2人に忠告しておいた。
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