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1時間もすれば、福永さんも合流して結局5ゲームも楽しんだ。 「ちょっと、私が1番疲れてるってどういうこと……」 「美乃が下手で、笑い過ぎて俺は腹が痛てぇよ」 クラちゃんはそう言いながらも笑い続けている。 「うるさいなっ!!今日はたまたまだもん」 「嘘をつくな、嘘を。美乃が下手なのはもう周知の事実なんだから」 「真穂も慰めるように肩ポンポンしないでよ。良いの、ボーリング下手でも生きて行けるもん!!」 「確かに生きて行けるよね。にしてもガーター続きからの5本倒れた時の感動は忘れられないよ」 「福永さんまで!?」 ぶくく、と声を出して笑い肩を震わせている福永さんとクラちゃんを1発づつ殴ったが意味はないようだ。 「下手でも良いよ、昔よりはフォームが綺麗になってる」 謎のフォローをされながらカオルくんが私にレモンティーのペットボトルを手渡してくれた。 「本当、お前は誰に似たんだろうな。こんな芸術家一家でその才能もない、運動音痴だわで」 「今それ言う!?私の地雷っ!!」 「ははっ、嘘だよ。そんな事言ったら美雪と慎太郎からカオルが生まれた事が天変地異だもんな」 「こんな綺麗な顔がってことがか?」 慎太郎くんがパパに聞き返した。 「ちげぇーよ。性格」 確かに、謎だ。 しかし前にパパがカオルくんは慎太郎くん似だと言っていた。 あれは中身ではなく外見の話だったのかもしれない。
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