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「そういえば真穂ちゃんは気にしないよね」
「気にしない……?」
福永さんにいきなりそう言われ、キョトンとしたのは当事者の真穂だけではなく私も。
「カオルと一緒にいるとどうしても気になるでしょ。まわりの反応。けど、真穂ちゃんは全然だよね」
「うーん。そうですね、王子は美乃の幼なじみだし私自身が特別そういう目で王子のこと見てないから気にならないのかもしれません」
「本当、しのの友だちにこんな良い子がいて俺は安心だよ」
カオルくんの私に対する親心のようなもの。
真穂はそれを「過保護ですよね」と笑ってくれる。
きっと他の子ならこうはならない。
「今日、俺はしのの所でご飯食べるから。真穂ちゃん送ってそのまま田沼家行くか」
「あ、真穂も美乃の家でご飯食べようかなぁ」
「はぁ!?」
「じゃあ、俺も。美乃ちゃん家のご飯美味しいんだよね」
何故か全員うちに来ることが決まり、私は陽子さんに2人人数が増えることをメールした。
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