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まだ幼かった頃、カオルくんがアメリカから帰って来るのを一年で一番楽しみにしていた。 クリスマスも誕生日も、カオルくんに会える日に比べたら霞んでいたと思う。 一年に一度か二度会えるからこその楽しみ。 中学一年生の終わり頃、カオルくん一家が本格的に日本に帰ってくると知って本気で嬉しかったのは嘘じゃない。 それだけは、分かって欲しい。 しかし、中学二年生の春。 私の不幸が始まった。
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