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「おぅ眼鏡。相変わらずシケた面してんな。どーしたよ?」
当たり前だが、鼻に詰めた
ティッシュのせいで
かなり鼻声になっており
いつもの形の良い鼻と、
低音ハスキーボイスが台なしである。
「お前がどうしたよ。」
例え顔が良くても、
両鼻にティッシュを詰めている奴に
「どうした」と聞かれる筋合いは
さすがの僕にも無い。…はず。
「起きたらこうなってた。」
これだろ?と、言わんばかりに
自分の髪を触る悠也。
確かに寝癖がライオンみたいになっているが
気になったのはそっちじゃない。鼻だ。
「いや、鼻が気になる。」
「…あぁ。こっちか。」
ひと呼吸おいた校長は、
フッ…と厨二っぽく笑い、
「走馬灯を見た代償さ。」
…そう言った。言ってのけた。
開始わずか15ページで死にかける
うちの雇われ校長でした。
だから何があったの…?
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