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「でも、マキさんの
あの細い身体で怪力ってのは
なんかこう…凄いよね…ギャップが…」
僕の言葉に、「確かに」と同意する二人。
「見た目からして、
異性を操る能力とかのほうが
雰囲気に合ってるよな。」
そう言うと、どうやら
左側の鼻血が止まったらしく
悠也はティッシュを引き抜き
少し不満気な顔で続ける。
「俺なんて、ただの通訳だし。」
…そういえば、そうだったな。
「校長」こと悠也は同じ空間に居る
本来、言葉が違う者同士が
話せるようになる能力の持ち主である。
つまり相手が英語で話しかけてきても
僕には、日本語に聞こえて
僕の日本語が相手には
英語に聞こえる。
と言う、かなり便利な能力だ。
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